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働きながら受かる勉強法

机に向かえる時間が少ない人が、何から手を付けて、何を捨てるか。資格座が教材を作るときに使っている考え方です。

最終更新:2026年8月11日

働きながらの受験でいちばん効くのは、勉強時間を増やすことではなく、
「覚えなくていい場所」を先に決めることです。

01市販のテキストがつらいのは、全部が同じ濃さで書いてあるから

市販の参考書は網羅的で正確です。ただし試験範囲をすべて同じ濃さで書いてあります。網羅されていること自体は正しいのですが、働きながら受ける人にとっては、その均一さがいちばんの負担になります。時間は限られているのに、どこを削っていいのかが本の側からは分からないからです。

結果として起きるのが、「1章だけやたら詳しくなって、後半に手が回らないまま本番を迎える」という形です。試験は全分野から出るので、前半だけ厚くしても点は伸びません。

最初にやることは、テキストを開くことではなく、分野ごとに「厚く」「普通」「薄く」の3段階を割り振ることです。割り振りが済んでいれば、細切れの時間でも迷わず手が動きます。

02スキマ時間は「新しく覚える」には向かない。「回す」には向く

通勤中・家事の合間・寝る前の10分。この時間で新しい論点を初めて理解しようとすると、たいてい失敗します。理解には、図を見て、前後を行き来して、手を止めて考える時間が要るからです。

一方で、一度読んだ範囲をもう一度通すのはスキマ時間に向いています。記憶は「入れた回数」ではなく「思い出した回数」で定着するので、回す作業こそ細切れ時間の出番です。

そこで、勉強を2種類に分けます。

  • 机の時間(週に数回・まとまった時間) 新しい章を読む。図と表を見る。分からない用語を潰す
  • スキマの時間(毎日・細切れ) 読んだ章を音声で聴き直す。一問一答を回す。間違えたものだけ拾う

資格座の教材に音声講義を付けているのは、この2つ目のためです(ケアマネ講座なら第0講から順に聴けます。回すほうは一問一答 900問超です)。聴くだけで受かるとは書きません。読んだ範囲を耳で回すことで、机に向かえない日を空白にしないための道具です。

03過去問は「答え合わせ」ではなく「範囲の絞り込み」に使う

過去問を解くタイミングを「一通り終わってから」にしている人は多いのですが、順番としては逆です。過去問はテキストを読むに眺めておくほうが効きます。理由は、点数を測るためではなく、どの論点が繰り返し問われているかを先に知るためだからです。

  1. 先に過去問を眺める解かなくてかまいません。同じ用語・同じ数字が何度も出ていることに気づければ十分です。
  2. 繰り返し出ている論点から読むテキストの最初のページからではなく、出題実績の濃い章から手を付けます。
  3. 読んだ直後に一問一答で回す理解した気になっているだけかどうかは、問われてみるまで分かりません。
  4. 間違えたものだけを残す正解した問題を何度も解き直すのは、時間の使い方としては割に合いません。
  5. 直前期は「間違えたものだけ」を通すここまでで、自分専用の弱点リストができています。

ケアマネ試験については、本試験で実際に出た論点を「第N回-問N」つきで並べた過去問論点の総復習を用意しています。解く前に眺めて、繰り返し出ている場所を先に見つけるための材料です。

※ 過去問の入手方法や公開範囲は試験によって異なります。各試験実施団体の公表資料をご確認ください。

04差がつくのは、難問ではなく「数字・主体・まぎらわしい用語」

試験で落ちる原因は、難しい論点が分からなかったことよりも、知っているはずのものを取り違えたことのほうが多くなります。とくに次の3つは、どの資格試験でも共通して失点源になります。

数字期限・日数・金額・上限。「30日」と「60日」、「10万円」と「20万円」のように、似た数字が近くに並んでいるものほど危険です
→ ケアマネ試験の頻出数字を横断でまとめたページ
主体誰が決めるのか、どこに出すのか。国/都道府県/市町村、あるいは許可/指定/届出の違いが、そのまま設問になります
→ 誰がやる?主体マップ→ 主体別整理
まぎらわしい用語名前が似ていて中身が違うもの。制度名・機関名・書類名は、対で覚えないと本番で入れ替わります
→ 似てる用語の取り違え→ 5つの鬼門を図で整理

この3つは、ばらばらに覚えても本番で混ざります。対にして、並べて、違いだけを見る——表で整理するのはそのためです。資格座の教材で数字と主体を別枠にまとめているのは、この失点を減らすことを狙っています。

05直前期にやることは、増やすことではなく削ること

試験の1か月前に新しい教材を買うのは、ほとんどの場合うまくいきません。新しい本は「まだ読んでいない場所」を大量に作るので、直前期にいちばん避けたい不安の材料になります。

  • 教材を増やさない いま持っているものを最後まで通すほうが、点になります
  • 間違えたものだけを回す 全範囲を等速で流し直す時間はもうありません
  • 数字と主体を最後に固める 直前に詰め込んで効くのは、理屈ではなく短期記憶で持てるものです(ケアマネ試験なら直前期の過ごし方にまとめてあります)
  • 手続き面を先に確認する 受験票・会場・持ち物は、勉強とは別枠で早めに片づけます
資格座では、この「最後に固める部分」だけを抜き出した書籍も用意しています。サイトの内容と重複しますが、直前期に持ち歩く一冊としてまとめ直したものです。

06資格座の教材は、この考え方で作っています

いま公開しているのはケアマネ講座(介護支援専門員 試験対策)です。上の 01〜05 をそのまま形にしています。

章立て介護支援分野 全25講保健医療サービス分野 全26講福祉サービス分野 全31講。分野ごとに完結するので、どこから読んでも止まりません。全198ページの並びはケアマネ講座 全ページ案内にあります
回すための道具一問一答 900問超と、章ごとの音声講義。読んだ直後と、スキマ時間の2回で使います
絞り込みの材料過去問の○×92問と五肢17論点を、論点ごとに整理してあります
失点対策数字主体まぎらわしい用語を別枠でまとめ、対にして並べています(04)
費用受講料はかかりません

他の資格も、同じ作り方で順に増やしていきます。「範囲が広い」「暗記が多い」「働きながら受ける人が多い」——そういう試験ほど、順番を決めてくれる教材が効くと考えています。

※ 本ページは一般的な学習方法の紹介であり、合格を保証するものではありません。受験資格・日程・出題基準は、各都道府県の試験実施団体が公表する最新の受験要項をご確認ください。